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2014/05/29(木)新作“走れメロス”初演

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昨日2014/05/29(木)、山猫合奏団の事務所のある、東京の郊外世田谷区と狛江市の境目辺りの小田急線、喜多見駅にある事務所にて行われている小さな映画祭のイヴェントの一つとして山猫合奏団のコンサートがありました。
そこで、できてほやほやの“走れメロス”が演奏されました。

どうです、この右側の高山正樹の激しく怒った顔(爆)

かれはメロスを担当していたのでたぶんに、怒っているメロス(たぶん最期の方でセリヌンティウスを助けようと、「戻ってきたぞ」とか怒鳴って居る場面)かなと思います。
向こう側に居る楠定憲(くす)は暴君ディオニスや友人のセリヌンティウスなどをやりました。

撮影は、白石准の友人、相島洋成さんです。
http://photozou.jp/photo/top/3027278

再演は、すぐ6/7(土)19時より、プリモ芸術工房での演奏会であります。
http://ensemble.lince.jp/2014/05/20140607/

2014/05/29に今年の新作、“走れメロス”の初演が喜多見であります

山猫合奏団は、今まで「たまたま」宮沢賢治の物語を作品にする事が多かったことは事実です。
しかし、それ以外にも、草野心平や山之口貘、そして、3月には架谷由紀子さんのストーリーで作曲してきました。

物語としては、初めて、巨匠、太宰治の作品に挑みます。
たぶん、数え切れないほどお芝居にもされ、映画にもなっているかもしれない、日本人なら一度は読んだことのある、走れメロスの話です。

詩を除く、長大な物語としては、今まで白石准が進めてきた、語りの中の律動を音楽とシンクロさせること、つまり一般的にはラップの様なものではありますが、それを2011年の作品、“オツベルと象”では殆どすべての台詞を音符で制御しました。
そしてそれを一歩すすめ、役者のストレス(爆)をすこし緩和するため、実際は音符とシンクロしていますが、楽譜から音符をかなり省いた様式になっています。
まあこれは聞かれる方々には関係の無いことですが、それにより、ラップなのではありますが、普通に読んでいるように聞こえる箇所も多くなっていると思います。

音楽的には、今までの、“どんぐりと山猫”、“セロ弾きのゴーシュ”、“注文の多い料理店”、“オツベルと象”、にくらべて、メインテーマも希薄、音楽の量ももしかしたら一番すくないかもしれませんが、小節数にして1800小節をこえ、譜面上は150ページを超えた、“オツベルと象”に並ぶ、最高に長大な曲になりました。
小節数的には約1時間かかる“オツベルと象”よりも長いのですが、この作品は、早口で興奮して喋る場面も多く、場面場面のアリアみたいな楽曲は流れませんので、大体40分くらいの曲になりました。
つまり言葉の情報量は多いと言うことですね。

「炸裂する言葉」とPianoという風情になっています。

毎回白石准としては、作品によって目指すことを違え、実験を繰り返しています。
初演は、電子ピアノということになりますが、すぐに6月上旬に予定されている、本拠地のプリモ芸術工房でも“セロ弾きのゴーシュ”と抱き合わせで再演するつもりです。
その情報は別記事にします。

リハーサルの状況は以下の写真でご参照下さい。

日時は、来たる5/29の17時です。
語り手は、楠定憲(左、メロス以外の主な登場人物とナレーション)、高山正樹(メロスとナレーション)です。
様式的には、白石准お得意の、台詞を全部音符にひもづける事により、合唱で同時に音楽的に違う立場の台詞が混在する様な箇所もあります。
そこがまさに、普通の朗読とは違い、説明する事から飛んで、言葉の躍動を表現するスタイルになっています。
二人で語る事により、メロスと親友セリヌンティウスの気持ちが同時にシンクロする場面も作りました。

練習しているここは当日会場となる山猫合奏団の事務所でもある、東京の小田急線、ちょうど東京と神奈川の境目にある多摩川のちょっと都内より、喜多見駅から数分の所にある、M.A.P.事務所です。

お誘い合わせの上、ご来場下さい。

これは「喜多見と狛江の小さな小さな映画祭」という催しの一つです
そのWebsiteは
http://kitamitokomae-artfes.com
です。

お申し込みは
03-3489-2246(M.A.P.担当宇夫方(うぶかた))
https://ticket.corich.jp/apply/55337
です。
確認ですが、このコンサートの日時は、
2014/05/29(木)17時です。

“走れメロス”の作品紹介をレパートリーのページに追加しました。
http://ensemble.lince.jp/repertory/meros/

2013/06/23山之口貘の詩に依る白石准の新作初演

去る2013/06/23は東京狛江市(有名な多摩川という大きな川のそば)にある喜多見という小田急線の駅のそばにある我らが山猫合奏団の事務所でもあるM.A.P.の事務所内で行われている映画祭の一環として、山猫合奏団のパフォーマンスがありました。
そこで、沖縄県の生まれである山之口貘氏の詩から9曲、白石准が書いたばかりの語りとピアノの作品が初演されました。
“オツベルと象”と同じ路線のスタイルで、ほとんどの言葉に音符を着けてある朗読でした。
細かいキャプションは、各々の写真についています。(写真をclickするとPHOTO蔵という写真投稿サイトに飛びます。)
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出演したのは、