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2015/09/12から始まる山猫合奏団祭りのお知らせ

今年も、去年に続き、山猫合奏団による言葉と音楽の三日間のコンサートのお知らせです。
所謂、朗読と演奏という、お互いシンクロする事無く語り、BGMで演奏するというものではなく、時に、ラップの様に音楽に合わせて、時に、違う登場人物の台詞を(特に議論の場面や、擬態語、擬音語)重ねて、言葉の意味を伝えるだけでなく、音として伝える試み満載です。
2015/09/12,9/19,9/26と全て土曜日に上演致します。

素材は、原点である宮沢賢治の“セロ弾きのゴーシュ”、“注文の多い料理店”、“どんぐりと山猫”の他、太宰治の“走れメロス”、
そして一つを除いてこの夏に作曲したばかりの、詩人、草野心平の作品を演奏します。草野作品は世界初演(#^.^#)です。

9/12(土)は、昼夜二回公演です。
13:30に草野作品と、“セロ弾きのゴーシュ”
“草野作品”:河童と蛙(2012)、かじか(2015)、ゆき(2015)、俺も眠ろう(2015)、かえるのうたのおけいこ(2015)
出演:高山正樹(言葉)、楠定憲(言葉)、大島純(Cello)、白石准(作曲・Piano)
“セロ弾きのゴーシュ”
出演:大島純(ゴーシュの台詞とチェロ演奏)、高山正樹(登場する動物たち)、楠 定憲(くすさだのり)(語り)、白石准(楽長及び、作曲・ピアノ演奏)

18:30に草野作品と、“走れメロス”
出演:メロス:高山正樹、暴君ディオニス:楠定憲、(その他の登場人物や語りの部分は二人で分担)作曲・ピアノ演奏:白石准

9/19(土)は、13:30に“注文の多い料理店”と“どんぐりと山猫”を続けて上演致します。
“注文の多い料理店” 山猫:高山正樹、語り:楠定憲、作曲・ピアノ演奏:白石准
“どんぐりと山猫” 山猫,森の生き物:高山正樹、一郎&語り:楠定憲、作曲・ピアノ演奏:白石准
これらは、もちろん独立した作品ですが、山猫は同一人物であったという繋がったストーリーとして白石准が考えています。

9/26(土)は、13:30に草野作品と、“走れメロス”
“草野作品”:河童と蛙(2012)、かじか(2015)、ゆき(2015)、俺も眠ろう(2015)、かえるのうたのおけいこ(2015)
メロス:西村俊彦、暴君ディオニス:高山正樹、(その他の登場人物や語りの部分は二人で分担)作曲・ピアノ演奏:白石准

18:30に草野作品と、“セロ弾きのゴーシュ”
出演:大島純(ゴーシュの台詞とチェロ演奏)、西村俊彦(登場する動物たち)、高山正樹(語り)、白石准(楽長及び、作曲・ピアノ演奏)

この日は12日と同じProgrammeですが、初登場の西村俊彦氏が参加します。語り手が違います(高山正樹の役割も“走れメロス”では違う)ので、今までご覧になった方も相当違うインパクトがある「初演」的なものになるでしょう。
西村俊彦氏のblog:http://blog.livedoor.jp/byoubyoubyou/

会場は、東京の目黒区、東急目黒線の「洗足」駅の改札を出たら前方ちょっと右側にすぐに見える、プリモ芸術工房(イタリア料理店の二階)です。
「洗足」駅は、「洗足池」でもなく、「千束」でもありませんのでご注意。

入場料は、大人3,000円、中学生以下が1,000円です。
お問い合わせ・お申込み先は、
M.A.P.(エム・エイ・ピー)Tel03-3489-2246 Fax03-3489-2279
あるいは会場のプリモ芸術工房Tel03-6421-6917
メールフォームもあります。http://form1.fc2.com/form/?id=601550

もっと詳細に観たい方の為にチラシはPDFにして公開してあります。
http://shiraishijun.jp/chirashi/201509yamaneko_festival.pdf

2014/09/19より山猫合奏団祭りが開催されます

山猫合奏団の本拠地、東京の目黒線、洗足駅前のプリモ芸術工房にて、9/19から四日間、白石准が書いたすべての物語が連続上演されます。

9/19というのは、最初の作品、“どんぐりと山猫”の冒頭、山猫から一郎に手紙が来る日付です。
この日付は我々にとってとても記念の日付なので、この日を皮切りに行う事にしました。

詳細はまたこの記事を更新していきます。
主な演奏曲目を以下に記します。

9/19(金)19:00 “注文の多い料理店” & “どんぐりと山猫”(両方に出てくる山猫は同一人物というプランで書かれているので連続上演です。)
         高山正樹、楠定憲、白石准
9/20(土)14:00 “セロ弾きのゴーシュ”
         大島純、高山正樹、楠定憲、白石准
9/21(日)14:00 “オツベルと象”
         古本大志、稲垣護、高山正樹、楠定憲、白石准
9/22(月)19:00 草野心平、山之口貘の詩集、“走れメロス”
         高山正樹、楠定憲、白石准

入場料;
一回券 大人3,000円、子供1,000(中学生以下)
全公演フリーパス:大人8,000、子供3,000(中学生以下)

携帯からの予約はこちらをクリック!


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プリモ芸術工房の場所などインフォメーションは公式サイトへどうぞ。
http://primoart.jp

2014/03/09“どんぐりと山猫”公演@目黒区烏森小学校

以下の催し物に行って上演してきました。

詳しくは、写真か、写真に付随している文字列をclickして頂くとキャプションにあります。

主催:目黒区烏森住区住民会議・青少年子ども育成部
名称:観劇会
日時:3月9日(日)13:30開演
演目:白石准の独奏二曲と、草野心平の詩による“河童と蛙”,宮沢賢治原作の“どんぐりと山猫”
会場:目黒区立烏森小学校・体育館

出演者は以下の二名でした。

2012/10/22 新富町立富田小学校鑑賞会

昨年の同じ時期、木管五重奏版で、“どんぐりと山猫”を同じホールでやっていました。(そのpageのURLのacornのスペルが間違えていたことに今気づいた(爆))
今回は、同じホールのすぐ近所にある富田(とんだ)小学校の全校生徒の前で、pianoと語りに依るoriginal版で演奏してきました。
時は、2012/10/22(月)の朝、場所は、宮崎市に近い、宮崎県南部の新富町文化会館です。

以前に来た時は日曜日だったので、気づきませんでしたが、上空では自衛隊の戦闘機が訓練のためひっきりなしに飛行していました。
そうです、この地域は、新田原(にゅうたばる)基地のすぐそばなのです。
外に出ていると耳をつんざく轟音がしていましたが、ホールの中は凄い防音効果があり、全く気づきませんでした。

今年の初頭、高山正樹だけ、朗読の会で同じ所に行っていたわけですから、山猫合奏団関係としては、光栄なことに、このホールで三度目のお目見えになりました。

白石准としては、このホールの響きはとても好きで、かつ、pianoもYAMAHAのCFIIIというコンサート用のpianoなのですが、実に弾きやすく、最初に来た時にもそのレスポンスの良さに感動していましたが、今回もrehearsalの時間に楽しみでこの日弾かない曲までずっと弾いていました。
もしかしたら、生涯弾いたYAMAHAのコンサートグランドの中でも数本の指に入ると思えるほどの楽器です。
rehearsalでpianoを弾く事に没頭している白石准の事については、白石准のblogに書きました。

本番は朝10:25からでしたが、10分前くらいから、徒歩で富田小学校の皆さん達が続々とやってくるのが見えました。

rehearsalを終えた白石准はこの時点でまだ(この時点だったからこそなのかも(爆))、外に居て景色や戦闘機(速すぎて撮れなかった(爆))を撮っていたのですが、、、(爆)
ホールに入場する子供たち20121022@宮崎新富町

遠くに見える歩道は黄色い帽子で一杯です。
まるで、“どんぐりと山猫”の中でどんぐり達が大騒ぎしているかの如くに思いました(爆)
ホールに入場する子供たち20121022@宮崎新富町

本番が始まりました。
まず、白石准のいつもの様に長すぎるトークから。(撮影ed by 宇夫方女史)

この日は給食の関係で、11:25には終わらなくてはいけないのではありましたし、開会の挨拶ですでに5分経過していましたので、急がなくてはいけなかったのですが、白石准としては、「ピアノを上手く弾いている」という視点では無く、「風の音、滝の音、様々な様子の音に聴くことが面白いのだ」という事を最初に強調しておきたかったのです。
白石准@宮崎新富町20121022

独奏が始まりました。最初に景気づけで、派手なデ・ファリャの“火祭りの踊り”を弾きましたが、これをやらなければ時間通り終わった(ということは時間オーバーだったという事です。)と反省しています(爆)
白石准@Solo@宮崎新富町20121022

次に弾いたのは、北欧ノルウェーの作曲家、エドワルド・グリークの小品を確か三曲。
まずは、“蝶々”で、ピアノの出す音のころころ加減が蝶々の飛んでいる情景に聴いて欲しかったこと、そして次に、“夜想曲”、この中には、風や小川のせせらぎ、虫や鳥の鳴き声の様な効果が沢山あるので、音楽が描写する景色を、より鮮明に聴いて欲しかったのです。
そして、最後は派手に終わらないとと思ったので(爆)、いつも弾く、同じ作曲家の“結婚行進曲”を弾きましたが、これも余計だったか(爆)
この写真はどの曲の部分か判りませんが、このぐらいぶれが起きるくらい派手な曲なんです(爆)
白石准@Solo@宮崎新富町20121022

休憩を挟まずに、今度はメインの“どんぐりと山猫”が始まりました。
(実は、この変な服の下には“どんぐりと山猫”のTシャツを着ていて、本来なら、この曲が始まるときに一旦舞台袖に引っ込んで上の服を脱いでくるはずが、すぐに始まったので忘れてしまったのでTシャツを持ってきた意味が無かったことになる(爆))

演奏前に、特に子供たちだから(若い先生に対しても)、お話の中に出てくる「陣羽織、楽隊、馬車別当、尋常小学校、繻子の服」などの用語解説を高山正樹がしています。
“どんぐりと山猫”本番@宮崎新富町20121022

時間が押しているので、いつもよりは、だいぶテンポを速くして弾いている白石准の演奏に内心どきどきしている高山正樹です(爆)
高山正樹@“どんぐりと山猫”本番@宮崎新富町20121022

初演の頃は今より、元気の良い曲は確かに相当速く弾いていたわけで、まだ俺にもこのくらい速く弾けるのか(爆)と、まだまだわしもそんなに衰えてはいなかったかと、内心にやけながら(?)弾いている白石准。
後で録音を聴くと、やっぱり速いところは速く弾く方が面白いと思いました。
チェロと一緒とか木管五重奏版でやるときには、速い曲、たとえば“栗の木”には細かいオブリガート(主旋律に対する飾りの旋律のこと)が着いて居るので、それがちゃんと演奏できる様なテンポ設定が必要ですが、独奏版は元々、その曲は、Toccataという副題(譜面には記されていないが)を考えていた位の、「速い曲想の曲」だったので、当然のことなのです。

譜面は鮮明に写ってないけど、たぶん、これは笛吹きの滝の部分かな。これも実際にPiccolo Fluteで吹く時より遙かに速かったけど、違うものとして面白かった。
白石准@“どんぐりと山猫”本番@宮崎新富町20121022
あまり満席じゃ無いなと見えるかも知れませんが、実は、前の席は低学年が居たので、ほとんど満員(600人くらい)だったのですが、椅子の背から子供たちの頭が出てないだけなのです(爆)
五分オーバーの11:30くらいに終わりました。
戦犯の白石准は、「最初の先生方のトーク」の分だけ延びたのだなとか、呑気な事を言っていましたが、一、二曲前半の曲を減らせば余裕で終われたし、もっと落ち着いた演奏になったかも知れませんが、落ち着かなかった分だけ緊迫感があったかもしれません。
聴いて頂いた市の職員の方々は、「急いでいたとは感じませんでした。」との感想を頂いたので(訊いてみたのだ(爆))安心しました。
後で録音を聴いてみたら、思ったほど不自然にはなってなくて、まあこのテンポ取りも、若くて良いかな(爆)と作曲者は思いました。
“どんぐりと山猫”本番@宮崎新富町20121022


出演

写真をクリックするとプロフィールをお読みいただけます。


“どんぐりと山猫”も厚生労働省から「社会保障審議会推薦児童福祉文化財」に認定されました。

このたび、“どんぐりと山猫”も、“セロ弾きのゴーシュ”と“注文の多い料理店”に引き続き、
厚生労働省から
「社会保障審議会推薦児童福祉文化財」
に認定されました。

大変光栄な事ではあります。
しかしながら、作曲した白石准としては、この作品の聴衆は、「児童」に特化したものだとは考えていません。
この認可を受けたことにより、「大人向けでは無く子供向け」と思われるのは本意ではありません。

敢えて言うなら、「子供の心を失ってないすべての人」たちのための曲でもあります。
この写真の様なコンセプトのblogへは、こちらへ。