学校公演をお考えの方へ

御紹介している全ての作品に関して、対象は「保育園から校長先生まで」と考えております。
山猫合奏団の宮沢賢治シリーズは、宮沢賢治の世界に対して、独断的な演出や変更などはしてはおりません。テキストもほぼ原文のママ使用しています。
従って、仮に低学年には難しいのではと御心配になられる場合には、宮沢賢治の童話そのものが持つ世界の深さが、どのように先生方の学校の児童・生徒さんたちに伝わるかを想像してご判断いただければと思います。

以下に有名な宮沢賢治の一文を掲載させていただきますが、山猫合奏団の作品群は、この賢治の精神をそのままお送りするものだとお考えいただければ幸いです。

宮沢賢治『注文の多い料理店』序

わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃(もも)いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。
またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗(らしゃ)や、宝石いりのきものに、かわっているのをたびたび見ました。
わたくしは、そういうきれいなたべものやきものをすきです。
これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹(にじ)や月あかりからもらってきたのです。
ほんとうに、かしわばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかったり、十一月の山の風のなかに、ふるえながら立ったりしますと、
もうどうしてもこんな気がしてしかたないのです。ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようでしかたないということを、わたくしはそのとおり書いたまでです。
ですから、これらのなかには、あなたのためになるところもあるでしょうし、ただそれっきりのところもあるでしょうが、わたくしには、そのみわけがよくつきません。
なんのことだか、わけのわからないところもあるでしょうが、そんなところは、わたくしにもまた、わけがわからないのです。
けれども、わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾(いく)きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません。

基本構成

後半に御紹介した作品をおき、前半はコンサートをお送りします。
前半のコンサートにつきましては、特にご希望があれば、後半に影響のない限り、低学年と高学年それぞれで曲目のリクエストをお受けできる場合もありますので、一度ご相談ください。また、学校のスケジュールに合わせて、前半プログラムを割愛するなどしての、時間調節も可能です。

ピアノに関して

やはりきちんと調律されたものの準備をお願いしたいのですが、ただし、調律は、これで正解というようなただひとつの答えがあるというものではありません。
従って、できれば公演前に一度ご相談くださいますようお願い申し上げます。
また、どうしてもピアノをご準備いただけない場合は、電子ピアノを持ち込んでの公演も可能ではあります。こちらも御遠慮なくご相談ください。

資料

各作品の企画書も是非お読みください。こちらからPDFファイルを御覧頂けます。またダウンロードもできます。作品選択のご検討の資料として御自由にお使いください。

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