山猫合奏団“セロ弾きのゴーシュ”@津山ベルフォーレ20120922-2

2012/09/22午後“セロ弾きのゴーシュ”@津山ベルフォーレ

去る2012/09/22(土)、岡山県津山市にあるベルフォーレ津山というところに我々が訪れた事を前の記事で報告しましたが、その続きです。

毎回のことですが、“セロ弾きのゴーシュ”の山猫合奏団版では、ゴーシュをそのまま演奏者の大島純が台詞を言って演じますので、白石准の希望により、「極端に」下手に弾き始めるのです。
中途半端に下手だと、初めてチェロの演奏を聴く、保育園の子供たちなどにとっては、「演奏のゆらぎ」程度にしか聞こえず、なぜ、楽長に下手だと怒鳴られなければいけないか判らなくなることが、初演当時判明したので(笑)、あの作品の演奏の前には、「大島純」としてきちんとチェロ演奏をアピールするために最低でも一曲演奏することにしています。

この日は、演奏終了後、すぐに移動を開始し、隣の兵庫県の多可町というところまで行って夜のコンサートをする必要があったので、フォーレの「夢の後に」一曲でした。
一枚目はその時の写真です。

これは調律をしていただいた、安藤欣之氏によるものですが、実は、ホールのホワイエでやっているので、その突き当たりにある大きな窓から陽光が入っていて、完全な逆光で、前の記事で僕が撮っていたときも実に苦労していたのです。
彼が調律中の写真
(写真?tweet?の日付が一日前の、しかも夜になっているのはなぜだ?)

で、ホワイエですから、当然、トイレの方向指示のパネルがありました。
この写真のピアノの開いている蓋のてっぺんのパネルの上に突きだしている部分にトイレの表札がでかでか写っていました(爆)
まず、写真の縦と横の比率を16:9に変えて、窓の極端に明るい部分を少なくし、白石准初挑戦の、レタッチソフトで、その部分を消してみました。
大きくすると消した部分の痕跡がはっきり判ってしまいますが、この記述が無ければこの大きさでは判らないでしょう?
大島純+白石准@津山ベルフォーレ20120922午後

本当は、このホール、スタインウェイとベーゼンドルファーとベヒシュタインというドイツ系のすばらしい楽器が三種類も完備してある、東京だってそんなところはごくごく一部しかない、素晴らしいホールなのです。
ベルフォーレ津山の紹介のページ
またの機会には、ホールの中で演奏したいものです。

というのも、この“セロ弾きのゴーシュ”という作品は、前半に歌われた大島純君の母君、大島良子さんと純君の共演の為に委嘱されて2005年に初稿が完成したものであり、その初演は、ここ、ベルフォーレ津山だったのです。
初演のピアノは僕ではありませんでしたが、山猫合奏団版“セロ弾きのゴーシュ”としては、たいへん大事な場所であるわけです。

ゴーシュが始まりました。
皆さん、熱心に聴いて下さいました。
今回は、最近スタンダードになっている、「語り手二人ヴァージョン」ではありませんでしたので、楠定憲は来ていません。
故に、演奏者は3人のヴァージョンでした。

津山に初めて来た時と同じ編成です。
セロ弾きのゴーシュ@津山ベルフォーレ20120922

下の写真は、ナレーションと登場する動物を担当したお馴染み、高山正樹です。
なんだか、かっこう君にピントが合ってしまったように思います。
色が強烈だから、カメラがきっと、こいつの方が大事なんだろう、と判断したと思われます。

移動が大変だった(僕と高山正樹は、当日の早朝、羽田から飛行機移動でしたから。)ので、今回は、猫耳や狸の子供の小道具、そして鼠の親子のグッズは持参しませんでした。
かっこう君だけが、津山に来たのです。
高山正樹@20120922津山ベルフォーレ

激しくピッチカートをする、ゴーシュ大島純
何カ所かそういう場所はありますが、もしかしたら狸の子供の場面かも知れませんね。
大島純@ゴーシュ@津山ベルフォーレ20120922

ピアノの所にいる白石准ですが、弾かないで酔っ払っているわけではありません。
きっと、楽長(ゴーシュの務める活動写真館の指揮者の事)の台詞を言っている所だと思います。
凄く尊大だな(爆)
しかも、Tシャツが“どんぐりと山猫”だし、、、
白石准@楽長@20120922津山ベルフォーレ
この日の「すぐに移動しなければならない」という過酷な条件が一つ、新たな発見を生みました。

極端では無かったのですが、印度の虎狩りを始めとする急速な曲のテンポを速くすることによって、少しでも時間を稼ぎたいという心理が働きました。
そのお陰で演奏は大変になったけど、いつもよりは緊張感が出た気がします。
その方針は、夜にも反映しました。

何回も聴いている大島君の母君や、この後で夜聴いた、宇夫方女史も、いつもとはテンポ感が違ったので面白がっていました。
これからも、安全運転するのは、台詞の長さを計算した部分だけにしよう。

さて、会場になったホワイエの天井の高さを観て頂きましょう。
これだけ高いと、床が絨毯でも結構響いたのでびっくりでした。
山猫合奏団“セロ弾きのゴーシュ”@津山ベルフォーレ20120922-2

後、最初の画像で、「トイレの看板を消した」とありましたが、「じゃあ、元はどうだったのだ」という人の為に追記に元画像(16:9にした後ですが)を表示してみました(爆)

これじゃ、やたら、「化粧室」という文字が目立っているよね、、
大島純+白石准@津山ベルフォーレ20120922トイレ表示付き

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